こんにちは!
店長の赤沼です。当店は、江戸時代からの伝統・技術を残した浅草寺(雷門)近くの4工房より厳選された製品を皆様へお届け致します。これらの財布と鞄は量生産できるモノと違い、手造りによる高級な爬虫類皮革(エキゾチックレザー)作品で匠の技が随所に施されています。そして信頼できる日本製です。
『経営理念』として
♪天然皮革の素材選びから妥協せず、提案があって、革製品の適性価格の実現。
♪製革から製品完成まで手を掛けること、心を込めることを惜しみません。
♪大切な人への贈り物など末永く使える財布とバッグとして、エキゾチックレザーの魅力を提供する事です。
《爬虫類皮革のできる迄》 一枚の原皮の「皮」から「革」へ
〔原皮塩蔵皮〕
①水 漬 塩分や皮に付着している汚物等を取り除き、脱水された水分を補い生皮の状態に戻す。
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②裏 打 皮の肉面(裏面)に付着している肉片や脂肪を取り除く。
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③石 灰 漬 アルカリにより皮を膨張させ皮のコラーゲン繊維をほぐすと共に、鱗、脂肪を分解除去する。
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④脱 灰 石灰漬で皮中に残存した石灰を取り除く。
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⑤浸 酸 皮を酸性の溶液に浸し、クロム鞣剤が浸透しやすい状態に調整する。
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⑥クロム鞣し クロム鞣剤を皮に浸透させ、コラーゲン繊維と結合させて耐久性を与える。
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⑦シェービング 革の肉面を刃ロールで削り、一定の厚さに調節する。
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⑧漂 白 漂白剤を用いて、爬虫類が本来持っている地模様を除去する。
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⑨クロム再鞣 クロム鞣剤を革に浸透させ吸着させて、耐久性を強くする。
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⑩中 和 革中の酸をアルカリにより中和し、染料や加脂剤の浸透が均一に成る様に調整する。
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⑪再 鞣 天然タンニン、合成タンニンの鞣剤を用いて革の用途に応じた特性を与える。
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⑫加 脂 油剤により革に柔軟性を持たせる。
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⑬乾 燥 革中の加脂剤を固着させる為に吊るして乾燥する。
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⑭染 色 染料を用いた革を希望の色に染める。
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⑮シェービング 革の肉面を刃ロールで革の大きさにより厚みを調整する。
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⑯張り乾燥 革の形を整え、革が収縮しない様に固定し、平らな状態に乾燥させる。
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⑰艶 塗 り 革の銀面に艶剤を塗る。
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⑱乾 燥 艶剤を固着させる。
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→ クレージング仕上げ 艶革の銀面に光沢を出す仕上げ。
→ マット仕上げ 光沢を出さない仕上げ。
「爬虫類皮革をはじめ、さまざまな天然皮革の革づくりは、神経の行き届いた高度な技術が要求されます。」
「最終的に完成革となるまでの作業工程は、二〇~三〇工程にのぼり、所要日数も四〇~五〇日かかります。」
「多くの製革工程を経て、最後にはクオリティの高い本物としての存在感を、強く印象づけてくれます。」
≪革づくりピックアップ≫
作業の流れを大別すると、準備工程→鞣し工程→仕上げ工程の三部門に分かれます。
《準備工程》
鞣し工程の作業をもっとも都合の良い状態に持っていくため、皮に付着している不要物の除去が行われる。
《鞣し工程》
生の皮を腐ったり変化しない皮に仕上げるため、鞣し剤を用いて鞣す作業です。また、染色、加脂という仕事が一貫した作業内容として組み込まれます。
《仕上げ工程》
乾燥状態になった革に、目的にあったお化粧が行われ磨き上げられます。厳しい最終チェックを受け完成革となります。
「ここでは、ワニ革が出来るまでの作業内容をピックアップして紹介いたします。」
▼塩漬けされたワニ原皮。原皮は長時間の輸送に耐えるために、十分に塩がほどこされた状態で輸入されなます。
〈準備工程〉「皮」=動物の覆っている外面を剥がした状態
▼原皮の塩を抜く「水戻し」を行い洗浄、軟化させた後、機械を用いて裏面の残留脂肪など不要物を取り除きます。
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▼石灰槽につけ、表面の固い鱗および、不必要なたんぱく質を取り去ります。
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▼準備工程を終えた皮を円筒形をした装置にいれ回転させながら、皮に鞣し剤を浸透させて鞣します。また染色、可脂といった作業も進められます。
〈鞣し工程〉
▼染色後、シェービングマシンで、用途に合わせた厚みに調整します。
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▼厚み調整後、裏面を表にして自然乾燥させます。表面を裏にするのは、染めた色が日光で変化するのを防ぐ為です。
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▼卵の白身や牛乳を主成分とした仕上げ剤(ツヤ出し剤またはマット剤)を刷毛で表面に塗ります。
〈仕上げ工程〉
▼仕上げ剤を塗布し乾燥した後、表面をメノウの玉で磨き光沢を与え、革の完成品となります。
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〈完成〉「革」=剥がした皮をなめした状態